ドコモの「プッシュトーク」がサービスを停止したようです。
そして、同様のサービスを提供しているKDDIの「Hello Messenger」もサービスの停止を発表しました。
「お客さまが求めているサービスは何か」を読み違えると、こういう事になるというケーススタディーとして、目を通しておいてほしいと思います。
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ドコモの「プッシュトーク」がひっそりとサービス停止へ
先週(5月4日~10日)はゴールデンウィーク中ということもあり国内IT業界もお休みモードで、それほど大きな動きはなかった。そうしたなか、NTTドコモは8日に「グループ通話のプッシュトークを終了」をひっそりと発表した。
NTTドコモは08年9月中間決算の説明会で、「“プッシュトーク”や“着もじ”などあまり上手くいっていない例があるのも事実。そのようなサービスでもユーザーは存在しているため、すぐには実行できないが、今後整理をしていく必要があると認識している」とコメントしている。そこから約半年経ってようやくサービス停止の決断となったようだ。
サービスの新規申し込みは09年9月30日に停止し、10年9月30日でサービス停止となる。ちなみにKDDIも同様のサービス「Hello Messenger」を展開していたが、3月18日に、09年8月31日でサービス停止することを発表している。
プッシュトークのようなサービスはなぜ広がらなかったのだろうか。1つはウィルコムやソフトバンクモバイルの加入者間無料通話や各キャリアの家族間無料通話の普及があるだろう。プッシュトークの定額プランの魅力が薄れてしまった。
またそもそもトランシーバー的な使い方がユーザーになじまなかったのかもしれない。プッシュトークのようなサービスは米国では工事現場で共同作業するために使われていたという。NTTドコモのテレビCMを見た限りでは、若者が仲のよい友人同士で使うことを想定していたようだが、実際のライフスタイルとはかけ離れていたのではないだろうか。
出典 IT-PLUS(http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMITbq000011052009)5月11日
NTTとKDDIはどちらもライフスタイルを読み間違えたのと、それと守りに入ってお客さまが本当に求めている通話料無料まで踏み切れなかったのが、今回の大きな原因ではないでしょうか。
ウィルコムやソフトバンクモバイルの加入者間無料通話や各キャリアの家族間無料通話は、そういう点では、ライフスタイルに合致しており、お客さまが求めていたサービスだと言えます。
この記事を読んで、先を読む力、一歩を踏み込む勇気の大切さを、改めて実感しました。
みなさんも、何かを感じ取って、ビジネスに役立ててください。
・メインブログ更新速報(5月10日)
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