リクルートが始めた「テレビ欄」と「チラシ」を無料で配達してくれる、「タウンマーケット無料宅配サービス」が、急速に利用者数を伸ばし、エリア拡大を行っているようです。
一般家庭では、「テレビ欄」と「チラシ」が新聞購読のメインを占めているといっても過言ではありません。
その上、ニュース欄などは、ネットやテレビで十分とも言われているので、「テレビ欄とチラシ」を無料で配ってくれるとなると、新聞業界にとっては脅威ともいえるサービスです。
・ニュース拾い読み…情報力で勝つ。
リクルートがエリア拡大する番組表無料宅配に新聞業界激震
リクルートが地域限定で行なっている新事業「タウンマーケット無料宅配サービス」に新聞業界が神経をとがらせている。これは週刊テレビ情報紙と地域のチラシを1週間分まとめて、毎週金曜日に無料で宅配するというサービスで、エリアを急速に拡大しているのだ。
すでに2008年3月、東京都町田市、神奈川県相模原市で先行実施しており、09年1月には横浜市、川崎市に拡大、5月からは東京都世田谷区、中野区、杉並区、目黒区、品川区、大田区でサービスを開始する予定だ。
リクルートは該当地域の住宅に申込書を配布して会員を集めており、インターネットでも受け付けている。会費は無料で、会員になれば、話題のタレントインタビューなどを掲載している1週間分のテレビ番組表と、地域のスーパー、家電量販店などのチラシを自宅までクロネコメール便で宅配してくれる。「テレビ欄とチラシで十分」という新聞購読者にとっては、手厚い代替サービスといえる。
テレビ番組表は約16ページで、今は広告を掲載していない。つまりチラシの配布料金だけがリクルートの収入になるというビジネスモデルだ。
ある広告代理店幹部によると「リクルートはこの事業に神経を使っている」と打ち明ける。リクルートは事業開始に当たって大手新聞社を表敬訪問するなど、慎重に対応しているという。新聞部数の減少と、新聞販売店の主な収入源である折り込みチラシの減少につながりかねないだけに、メディアの雄を自負する新聞を刺激したくないからだ。
そのためかリクルートは「まだフィジビリティスタディ(事業化調査)段階で、今後の戦略は決まっていない」としか話さないが、相次ぐエリア拡大からは期待の大きさがうかがえる。
新聞社は景気悪化による広告急減と部数減少に頭を痛めており、宅配を支える販売店も部数と折り込みチラシの減少で疲弊している。リクルートの新事業が成功すれば新聞というビジネスモデルはますます窮地に追い込まれそうだ。
出典 ダイヤモンド・オンライン(http://diamond.jp/series/inside_e/09_04_25_003/)4月22日
今回リクルートが始めたサービスは、新しいビジネスモデルとして、広まる可能性を大いに秘めています。
「テレビ欄とチラシ」を無料で配布するという今回のリクルートのサービスは、多くの新聞購読者にとって、現在の有料の新聞から、乗り換える切っ掛けをとなり得るサービスだといえます。
現状のサービスの切り口を変えた、こういった発想は、みなさんの会社やお店でも、使えるのではないでしょうか。
・メインブログ更新速報(5月16日)
「お客さまの心理を考えた、フォローアップを」
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